
Advertise on podcast: グーテンベルクの銀河系
This podcast has
31 episodes
Language
JapanesePublisher
Tatsuya Hirohata + Kouta OmoriExplicit
No
Date created
2025/12/19
Latest episode
2026/10/08
Average duration
36 min.
Release period
13 days
Description
「グーテンベルクの銀河系」は、編集者の廣畑達也と本屋の大森皓太による番組です。 みなさん、本は読みますか。 読んでいる人、いつもありがとうございます。 読んでいない人、大丈夫です、引け目を感じないでください。 本を読むって難しいことなんですよ。 いろんな娯楽がある時代において、時間のかかる読書はやや分が悪いです。 だからこそ、「読みたい」と思う人が多くなっているのではないかと思います。 しかし、本は意地悪ですぐには期待に応えてくれないんですよね。 せっかく買って読んだのに損したなぁ、と思うこともよくあります。 でも、もう少し読み続けてほしいなと思います。 読み続けていると、本と本がつながってきます。 そして、本は人とも繋げてくれます。 本は読んだ後にもずっと力を発揮してくれます。 今日の一冊が、次の一冊を導き、 明日会う人との話題の一つになります。 そうして日々は、思いがけない軌跡を描いていきます。 この番組でも、話題はさまざまな方向へ広がっていくでしょう。 二人とも本の仕事をしているので、本もたくさん登場します。 そうして描かれた星座が、みなさん自身の星座の一部になれば嬉しいです。 さあ、今日はどんな星座を描けるでしょうか。 「グーテンベルクの銀河系」へ、ようこそ。 スピーカー:廣畑達也、大森皓太 アイコンイラスト:林史也さん
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テレビの編集と本の編集──「使われない素材はどこへゆくのか」
2026/10/08
今回は大森がアド街の取材を受け、それが放送されたことを題材に編集について話しました。
1時間のインタビュー素材はどこへいったのか。さすがテレビ!とこのポッドキャストの編集作業とのギャップに驚くばかりですが、それぞれのメディアの編集のあり方を考えるのは面白いなと思います。
すべては受け入れられないからこそ、優先順位をつけて選択していかなければなりません。つまり日常を編集しながら生きているんですよね。その編集する力をどうやって養っていくのか。これはまたどこかで話題にできればいいなと思いました。
*今回の星座本
アリシア・ベイ・ローレル『地球の上に生きる』(草思社)
島崎藤村『夜明け前』(新潮文庫など)
一階と鴨川から文化は生まれる──「異質なものにいかに出会うか」
2026/09/24
廣畑は使いかけのトイレットペーパーの写真を、大森は昼から飲み歩いているおじいちゃんの写真を見せて、それぞれにフィールドから生まれている文化の兆しを話し合う回になりました。
異質なものとの関わりの中からこそ文化というものが生まれてくるならば、いかに自分の言葉で話すことができるのかが大事になってきます。
均質的で没個性的で禁欲的な世の中に対抗しうるコミュニケーションの生み出し方を一階と鴨川に探っています。
*今回の星座本
田中元子『マイパブリックとグランドレベル』(晶文社)
福原義春『文化資本の経営』(NewsPicksパブリッシング)
新井和宏・高橋博之『共感資本主義を生きる』(ダイヤモンド社)
上坂徹『「カタリバ」という授業』(英治出版)
人生は理路整然にはできていない──「偏愛が世界を豊かにする」
2026/09/17
今月は少し余裕ができて、ふだんは手が出せない本を読む余裕ができました。書店で気になった熊楠の本を読むと想定外の熱量があり、思わぬ収穫がありました。
そして、熊楠から人間の偏愛の話へと移り、人生に限りがあるからこそ偏愛が生まれ、その偏愛が人間らしさでもあり、世の中を豊かにしていくというヒューマンな回になりました。
*今回の星座本
松村圭一郎『海をこえて』(講談社)
松居竜五『南方熊楠、動物を語る。』『熊楠さん、世界を歩く。』(岩波書店)
南方熊楠『十二支考』(岩波書店)
石井公二『片手袋研究入門』(実業之日本社)
重永瞬『Y字路はなぜ生まれるのか?』(晶文社)『新しい日本地理』(講談社)
柳瀬博一『国道16号線』(新潮社)『カワセミ都市トーキョー』(平凡社)
おじさんたちの愉快な本づくり──「まだ沈没はしていない」
2026/09/10
大森が属している結社4Bの新刊が届きました。
渡辺沈没さんの『僕は馬券よりも人生に賭けたい』という筆名も署名もふざけ気味な本ですが、とてもいい本になりました。
そして、本が出来上がると新鮮にいいなと思います。ものづくりのよさといえるのかもしれませんが、誰かと一緒になにかをつくりあげることの共同性がもたらしてくれているような気がします。
ということで、今回は新刊の案内が多くを占めていますが、そのなかでも本づくりをする上で目指している方向性や、廣畑さんが本を作る上で気をつけいていることなど、これからの本そのものカタチが浮かんできた回でもあります。
ぜひ本とともにお楽しみください。
文学フリマ大阪は9月13日(日)12時〜17時、インテックス大阪で開催されます。4Bのブースは「しー48」です。沈没さんとともにお待ちしております。
<今回の星座本>
渡辺沈没『僕は馬券よりも人生に賭けたい』(4B)
松本卓也『斜め論』(筑摩書房)
磯野真穂・宮野真生子『急に具合が悪くなる』(晶文社)
本の値段は高い?安い?──「だましだまし売る」
2026/09/03
今回は出版業界の抱える問題について、珍しく真面目に話し合いました。その問題は「価格」問題。
本屋によく行かれる方なら本の価格が徐々に高くなっていることに気がつかれていると思いますが、実際日々高くなっています。
しかしそれでも高いのか?と言われると、一律に高いというわけではなく値段に見合っていると感じるものは買われていくるんですよね。(当たり前のことですが)
ではその見合うという感覚はどこからやってくるのか。適正な価格はあるのか。出版社と本屋の視点から考えてみました。
*今回の星座本
背筋『口に関するアンケート』(ポプラ社)
谷川嘉浩『スマホ時代の哲学』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
デヴィッド・グレーバー『万物の黎明』(光文社)『民主主義の非西洋起源について』(平凡社)
『現代農業』(農山漁村文化協会)
人助け、猫助け。──「世の中の最大幸福が増えるか〜」
2026/08/27
毎月なんだか忙しい。なんでだと振り返れば、いろんなことをしていて、特に先月は居酒屋でアルバイトをしていたのでした。
ひさびさのバイトは楽しく、本じゃない世界で働くことで頭もほぐれていく感覚がありました。
なによりバイトっていい響きですよね。気楽というのか、軽やかで。そして、人助けもできる。すばらしい!
ということで今回は本の軌道から外れて、もっぱらバイト、そしてなぜか猫の話に。
編集しながら、これは最後まで一冊も本が登場しないのでは?と思っていたら、廣畑さんが本の世界に戻してくれました。
気楽にお聞きください。
*今回の星座本
中島岳志『思いがけず利他』(ミシマ社)
本好き家族の日常──「ちいかわの4巻が欲しい」
2026/08/20
今月は天候が荒れていますね。急な大雨は本の大敵で、なるべくなら本は綺麗に保管したいところです。しかし、そのうちそれは無理だと悟って、徐々にルーズになっていきます。
そこで立ち現れるのが、本の貸し借りにおける本の扱いの個人差です。貸したいという気持ちはあるけれど、雑に扱われたら嫌だなと思うのが普通で、ただ本の扱い方を強要できるわけでもなく、読書人の葛藤が現れる場面です。
「買う派なのに、貸してる」不思議な人が廣畑さんで、家族で「蔵書室ふもと」という場を運営されています。本好き家族ならではの発想で憧れますが、その反面葛藤も多いはず。
今回はそんな読書人の憧れと葛藤が同居する本の貸し借りについて話しました。「蔵書室ふもと」へもぜひ訪れてみてください。
*今回の星座本
宮野真生子・磯野真穂『急に具合が悪くなる』(晶文社)
石井美保『めぐりながれるものの人類学』(青土社)
漆原友紀『蟲師』(講談社)
ながの『ちいかわ(4)』(講談社)
いがらしみきお『ぼのぼの』(竹書房)
など
編集者も、書くんだ。──「人間の自己は、語彙の使用によって創造される」
2026/07/30
スズキナオさん発明「ダンボーリング」に編集者として衝撃をうけた廣畑が最近ガツンとやられた本から話題はスタートし、前々回から続く文章論は佳境に。
自分と社会のつながりを見つけられないなかで、どうすれば繋ぎ直せるだろうか。その一つの星座が描けた回になりました。
*朱喜哲さんとのトークイベントのご案内
https://basebookstalk005.peatix.com/
<今回の星座本>
伊藤紺『わたしのなかの巨大な星』(ポプラ社)
若林恵・畑中章宏『『忘れられた日本人』をひらく』(黒鳥社)
軸原ヨウスケ・中村裕太『アウト・オブ・民藝』(誠光社)
朱喜哲『バラバラな世界で共に生きる』(NHK出版新書)
主人公に憧れなおす──「私」への回帰
2026/07/23
前回に引き続きスズキナオさんの新刊の話題から。
空の段ボールを四人で運ぶというエッセイから火がついて、文字通りのコンテンツ論へつながりました。
そして、大人になるにつれて失ってしまうあるものをに出逢い直そうとしているのではないかという示唆もでてきて、懐かしの少年漫画の話など広がっていきました。
ちなみに『ナルト』を再読していて、いいなと思う場面はもっぱらラーメン一楽の場面です。
*今回の星座本
スズキナオ『新幹線から見えたすき家へカレーを食べに行く』(太田出版)
勅使河原真衣『「能力」の生きづらさをほぐす』(どく社)
宮野真生子・磯野真穂『急に具合が悪くなる』(晶文社)
かまど・みくのしん『本を読んだことがない32歳がはじめて本を読む』(大和書房)
高橋留美子『らんま1/2』(小学館)
藤田和日郎『うしおととら』(小学館)
岸本斉史『NARUTO』(集英社)
荒木飛呂彦『ジョジョの奇妙な冒険』(集英社)
車田正美『聖闘士星矢』(集英社)
浦沢直樹『MASTERキートン』(小学館)
いい文章ってなに?──トンカツ的文章とおしんこ的文章
2026/07/16
すっかり暑くなって、夏です。
暑い日には揚げ物を食べたくもなり、漬物であっさりといきたくもなります。
文章にも揚げ物と漬物があるなと思い、今回は「トンカツ」と「おしんこ」という対比からいい文章について話し合いました。
AIによってトンカツ定食からおしんこがなくなる未来もあるかもしれません。しかし、トンカツ定食はおしんこが支えている。
何の話やらと思われるかもしれませんが、いつも以上にちゃんと本の話です。ご賞味ください。
*今回の星座本
村上春樹『ねじまき鳥クロニクル』(新潮文庫)
辻村深月『ファイア・ドーム』(小学館)
梨木香歩『ピスタチオ』(ちくま文庫)
スズキナオ『深夜高速バスに100回くらい乗ってわかったこと 増補新版』『新幹線から見えたすき家へカレーを食べに行く』(太田出版)
AIにできないことを探す──「千鳥足で歩く」
2026/06/25
AIについていけない大森。いや、ついていこうという心持ちもなく、なんだか時代に取り残されているなぁと感じる日々です。みなさんは使いこなしていますか。
出版にもAIはやってきていて、人が書くこと、読むことの意味ってなんだろうなとか思ったりも。序盤に出版が保守主義だとかブロック経済だとか喩えてみましたが、Amazonがやってきたときも黒船来航に喩えられていましたね。
そんななかで、出版業界にも武士がいました。日本刀を振り回して、大砲に立ち向かう。その姿をみて、自分も刃を研ぎ澄まさなければと思うのでした。めざせ、AIとの二刀流。
ということで、台風にお気をつけください。
寿司を食べながら本を100冊選ぶ──「あの本の中には魂がある」
2026/06/18
先日、日本のロングセラーを100冊選ぶ座談会に参加してきました。「ロングセラー」いい響きですね。今回は、そんな関係者全員もれなく嬉しいロングセラーについて、どんな本がロングセラーなのか話してみました。
そのなかで「世の中の潮目を変える」「今も人を行動に駆り立てる」という廣畑さんの言葉はロングセラーになるうえで欠かせない要素だなと思いました。
そういう本は、どこの本屋でも置かれて、それが長く売れ続けることにつながっていきます。ロングセラーからロングライフへ。ぜひそういう本を見つけてみてください。
*今回の星座本
養老孟司『バカの壁』(新潮新書)
エーリッヒ・フロム『愛するということ』(紀伊国屋書店)
西村佳哲『自分の仕事をつくる』(ちくま文庫)
宮地尚子『傷を愛せるか 増補新版』(ちくま文庫)
國分功一郎『暇と退屈の倫理学』『中動態の世界』(新潮文庫)
ナカムラケンタ『生きるように働く』(ミシマ社)
ドラッカーの著作
山本秀樹『世界のエリートが今一番入りたい大学ミネルバ』(ダイヤモンド社)
ドネラ・H・メドウズ『世界はシステムで動く』(英治出版)
『本の雑誌517号2026年7月号』
その企画、なんか意味あるんすか?──「人の数だけ本の可能性はある」
2026/06/11
中世から現世に戻ってきました。願わくばまだまだ室町時代にいたかったのですが、そうはいっても現実は現実で動いていて、この往還がいまだに慣れないです。なかなか本の世界にどっぷりというのは難しいですよね。
さて、今回は企画の話になりました。というのも現実どっぷりの廣畑さんが企画に溢れているとのことで、どうやって企画を立てたり進めたりしているのだろうと気になったのです。
廣畑さんの企画の根本には「書き手の人たちを応援する」「本が誰かの役に立つかもしれない」という善性があり、「その企画はなにか意味があるのか」と常に疑う自分(大森)の底意地の悪さが浮き彫りになり、反省しております。
*今回の星座本
垣根涼介『極楽征夷大将軍』(文春文庫)
高家正行『いい経営者は「いい経営」ができるのか』(海士の風)
松井優征『逃げ上手の若君』(集英社)
山口周・深井龍之介『人文知は武器になる』(文春新書)
拭き心地のいい葉っぱ、死に心地のいい葬儀──リジェネラティブな世界
2026/05/21
更新をサボっていました。すっかり暑くなりました。初夏です。
さて、みなさんは普段どれくらい排泄物について考えていますか。お気に入りの葉っぱはありますか。どんな死に方をしたいですか。
まぁ、普通考えないですよね。でも、そんな普段は考えないことを考えさせてくれるのが本というもので、本も土から生まれてきたものだと思えば、土の大事さが身に染みてきます。
今回は何かの終わりについて、本と言葉を交わしました。
<星座本>
高橋繁行『日本の自然葬』(講談社)
greenz.jp『リジェネラティブデザイン』(英治出版)
井沢正名『くう・ねる・のぐそ』(山と渓谷社)
井沢正名『葉っぱのぐそをはじめよう』(山と渓谷社)
嶋田奈穂子『看取られる神社』(あいり出版)
渡邉悟史『生き物の死なせ方』(ナカニシヤ出版)
勝ち負けではない歴史の世界──「真実はいつもひとつ?」
2026/04/23
前回に続いて、戦国時代の話です。
今回は清水克行『戦国大名と分国法』からアッシリアにいったり、伽耶にいったり、歴史を旅しました。
記録が残っていることのありがたさが沁み、残していくことの意義があらわれたと思います。
人と法が身近になる新書の世界をお楽しみください。
*今回の星座本
清水克行『戦国大名と分国法』(岩波新書)
山田重郎『アッシリア 人類最古の帝国』(ちくま新書)
仁藤敦史『加耶/任那―古代朝鮮に倭の拠点はあったか』(中公新書)
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